おいしい思ひ出 1
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目白 志むら<九十九餅>
久しぶりに日差しが出て、ちょっとうらうらする土曜日。
<九十九餅>が食べたくなったので、目白までひと駅歩いて買いに行ってきました。
そうね~ 1年に1回くらい、急に食べたくなる餅なのだ。
プルプルの柔らかめの求肥の中に、甘く煮たトラ豆がコロコロ入ってるの。
で、黄粉いっぱいね。
プルプル加減と、トラ豆の食感がいい塩梅なのね。
なんで急に食べたくなったんだろう?
ああ…そうか…
ちょっとひんやりとした求肥を口に入れたときに、
「もうじき春なんだな」っと、思った。
再度たねや
やっぱり昼間写真撮ったほうが、おいしそうに撮れるね~
でもこのところ食べるのはいつでも夜か夜中だったもんで。
久しぶりに明るい光で撮ってみました!
あれ? この1切れしか残ってない? おかしい… いつ食べたんだろう。
「お前か?」と猫を見やるも、
「ご冗談でしょ!」ふんっ みたいな顔をされ。
もちろん冗談だけどさ~
へんだわへんだわおかしいわ、1竿もうなくなってるよ。
合い鍵持ってて夜中に冷蔵庫開けてこれだけ食べに来るやつがいるんじゃないだろうね~
まさかね~
たねや <栗月下>
2月に入るとカードをしっかりと持って、西武デパ地下へと突進する。
私は栗の和菓子が好きでいろいろ買って食べるけれど、おととしこの<栗月下>が新発売されて、さっそく食べたときに
「あ、栗の菓子はあれこれ探したけれど、もうこれだけ食べればいいや」と思った。
おいしい栗だけ集めて固めた、というお味。10月くらいから2月くらいまでの季節限定。
しかしちょっとお高いの~ これで1,050円。
だから5切れにすると、1切れ210円だわね… うーむ…
どうしても1切れじゃ済まないのがなぁ~ なんなのだが…
でも栗!これぞ栗!純粋に栗の香りとおいしさ!この際大奮発!
あれ? 少し小さくなった??
気のせいかしらね。
このところ不況で稼ぎが悪いから、10本買いたかったんだけど涙を飲んで6本買いだめしたのだ。というわけでカード握りしめて行くわけ。
そしてフリーザーに入れておいて楽しみながら食べるのである。
(結果としてフリーザーに入れなくてもいいはめとなるが… 一応形だけでもね)
私は恵方巻きは食べる習慣がないが、これは1本丸かじりしたい誘惑を抑え込むのに苦労するのです。
琴松堂 <ゆずっこ>
愛媛・伊予路のかわいい和菓子である。
初めて見たときに、そのあんまりの小ささに
「これって3~4個いっぺんに口の中に入れないと食べた気がしないんじゃないかしらん」と思った。
ところがどっこい、そうではなかったんですね~
小さな1粒を口に入れると、やさしい白餡の甘さが寒天の薄い皮の歯触りとともに広がり、上にのっているこれまた小さなゆずの皮を噛むと、その柑橘類の爽やかな香りで頭がすっきりして嬉しくなる。
味わいというのは…
量で感じるものではないことに気づかせてくれるのだ。
心身ともに荒れてヘタッているときに、味覚だけでなく、すべての感覚のありようを一瞬にして知らしめてくれる。
豆カン <池袋・三原堂><亀戸天神・船橋屋>
豆カン
東京の食べ物だと思う。地方では見かけない。
東京の甘味処のすべてにあるものではないが、これを出す店はかなりあり、そして東京の人間はこれを好む。
シンプル。
寒天、赤エンドウのみ。そしておおむね黒蜜。店によっては黒蜜か白蜜か選べる。
池袋の三原堂の豆カンの赤エンドウはたいへん柔らかく、粉が吹いていないタイプ。このあっという間に形がなくなるような柔らかさが好き~。
亀戸天神の船橋屋の黒蜜は、くずもち屋さんらしいねっとりと濃い黒蜜である。
赤エンドウは粉が吹いているタイプで、適度な柔らかさ、そして皮の味わいがある。ちょっと塩気が利いていておいしい。
赤エンドウ命!!の私は、どちらの店のも捨てがたい。
護国寺の某大手出版社の前の和菓子屋には行列ができていて、なぜか知らぬがそこんちの硬くてちっちゃな赤エンドウが入ってる豆大福をみんな押し頂いて買っているのである。雑誌に載ってるからってだけで。
わたしらそんなとこで買わないもんね~
そこから歩いて10分くらいの地蔵通りの浅田家の柔らかくておいしい赤エンドウがゴロゴロ入ってる豆大福買うもんね~行列もしていないからすぐ買えるしさ~
東京で行列してる店なんか、うまいもんないよ~
釧路 和商市場 橋本商店 <イクラ><タラコ>
最近やっと気がついたの。
「魚卵って、スゴイ!!」 って。
イクラもね、よくテレビでイクラ丼食べながらタレントが
「うまい!プチプチ~」とか叫んでたりすると、
(あ、だし汁に漬けすぎてパンパンになって口の中でいつまでもころころしてるまずいイクラ食べて叫んでるわ~)
ってね、思うの。
うまいイクラって…
もちろん皮がはじけるけど、そのはじけ方がね~
ぷつっと控えめに消えていって、そのあとに…
深い深い海の色と香りが、海鳴りを伴ってうまみとなって口中に広がっていくのよね~。
そして、タラコね、タラコ! タラコタラコタラコ~
うまいタラコって… 極小の粒が滑らかに舌の上にまとわりつくのである。
その1粒ずつの中に、生命の源があったんだ。
それを頂くことの素晴らしさとぶっ飛びの旨さ~。
至福です。世の中にこんな味覚があったんだわ~って
お母さんタラに感謝!!
釧路 六花亭 鶴見橋店
釧路・つるい村から釧路駅に向かう途中、六花亭に寄りました。
清潔感あふれる店内。
ここでしか買えない<霜だたみ>の切り落としのパックとか、お安くて楽しくておいしいお土産たくさんあり。
我ながらクレイジーな選択…
しかしどれも外せないので、ここに来た以上はもう食べるっきゃない!
本州の人は知らないだろうけど、北海道のイチゴはすごくうまいのだ~!!
知らない品種もたくさんあって、きっと道内で消費しちゃうんだろう。ずるい!
そのうまいイチゴのフレッシュジュース。
北海道のミルクと小豆はうまいんだ~。小豆入りソフト。
北海道の粉物はうまいんだ~。ホントはもっと大きなパニーニを食べたかったのだが、いくらなんでも無理だったので涙ながらに小さめのこれにしたの。
タクシーの運転手さんに
「霧がすごいですね」って言ったら
「霧? おれらガスって言ってるよ」 あ~ … ガスね…
あ~ 満足! しかしさすがにおなかが冷えてしまった。
そしたらカフェのお嬢さんが
「熱いお茶をどうぞ」ってね。
冬にこういう無謀な取り合わせを食べる人がたくさんいるんでしょうね~、この店。
ありがとう!
上野 みはし 粟ぜんざい
むふっ 粟ぜんざいよ~ 好きなの。
<みはし>の漉し餡は上品系なので、プツプツした粟とよく合う。
食べたくなったら、
「今日は浅草の<梅園>にしようかな~ 亀戸の<船橋屋>の豆カンにするかな~ 白い求肥がおいしいから上野の<みはし>のあんみつにしようかな~」などと呟きつつ、どれでもブクロの地下であっという間に調達!
ってのが、ここに住んでる強みよね~。
551蓬莱
「5日間もつらい仕事したんだから!」と、「土曜も仕事しろ~」という電話をキッパリ断り、ぐったりと横になった翌朝…
ピンポ~ン ピンポ~ン という音で起こされてドアを開けると
クロネコのお兄さんが大きな箱を抱えていた。
!! 見覚えのある赤いロゴ!!
あ”~~~ なんてたくさんあるんだ~~~
大阪の友人が送ってくれたのだ。いや~嬉しいが今後1カ月は中華かしらん。
大変大変! ジップロックとサランラップで格闘してフリーザーに。
551蓬莱。大阪の至る所にある、安くておいしい豚饅屋さんである。
サマンサ・タバサのバッグを提げてじゃらりんとしたネックレスにミニスカートのデカ目のギャルも、レオパード柄のパーカはおったオカンも、そして出張帰りのリーマンも並んでいる。
もちろん私も大阪に行ったときには必ず、その後ろに並ぶ。
このところチャーシュウ饅がいちばんのお気に入り。
私がこの豚饅をいちばん初めに食べたのは、身も心もズタズタのときで、
半ば途方に暮れながらたまたま目の前にあった店で買い、
そしてホテルの部屋で食べたときに、ホカホカ湯気の立つその温かさ、なんだか優しいその味に思わず涙が流れた。
そんな思い出のある豚饅なのである。
大阪には石を投げれば当たるほど店があるのに、東京にはけして進出しない。
「なぜ?」と聞いたなら、きっと漫才みたいな口調でユーモアたっぷりに遜りつつも、
その実世の中の中心は大阪でっせ~ と思っているってことを知らしめてくれるんだろう。
そういうところも好きである。
3人のお嬢さんとプチ忘年会兼お誕生日会・ブクロのはずれ「馬車にのったモッツァレラ」
久しぶりに「馬車モツ」集合のお食事会。
ふと気がつけば師走じゃん… ということは忘年会だよね~
仕事の終わりがバラバラで2人来ないよぉ~ 早く来てくれぇ~
すっごくおなかすいたわ!! やっと来たよ~ 乾杯!!
1人のお嬢のお誕生日会も兼ねて。
「馬車モツ」 相変わらず安定したおいしさでグッド!
タバコパカパカ喫えるしさっ。予約前日でいいし。うちから近いしお気に入り。
そうか…… お譲も39歳か…… こっちも年とるわけよね~
いちばん初めに会ったときは、25歳であったか……
若くかわゆくやや心細げにドアを開けてこちらを覗きこんでいる姿が浮かび、
時間軸が歪んで、一瞬の間に14年の歳月が目の前をよぎっていった…
そして私はほんの少しだけ、お母さんのような気分になったのであった。
函館「スナッフルス」再訪。そして…
今回は洋梨のケーキを。
紅茶もケーキも、丁寧な味で好感を持つ。
いちじくのケーキのほうが好みかな。でもたいへんおいしくいただきました。
ソフトクリーム付きのセットは、もうおしまいでした。
寒いからね… 本日11月2日、すごく冷えて函館駅前の温度計はマイナス1℃!!です。
私はチョコレートを使ったケーキは、選択の幅がちょー狭いのです。
世の中でおいしいといわれても、ほとんど買わないのです。
しかし「スナッフルス」1階で新発売のチョコレートタルトを見たときに、これはいけるかも、と、ホールで買ってきたのです。
では、久しぶりに TUSCAN窯の器でコーヒーブレイクしてみましょ~う。
「スナッフルス」の母体は「ペシェ・ミニョン(ちっちゃな罪)」という小粋な名前のお菓子屋さんで、
湯の川の近くにあるお店にランチを食べに(当然食後はデザートも…)行ってみたいと思っているのだが、まだその機会がない。
ちっちゃな罪、どころか、歯止めがかからず食べそうで怖い、大きな罪つくりの店であ~る!!
あっさり、素朴感のある優しい味わい。
うらうら秋の日差しの中、いいコーヒーブレイクを過ごせた。
しかししかし!!このあとすぐ仕事を始める私のために…
テーブルを拭いて、TUSCANを丁寧に洗って拭いたのち、食器棚に収めてくれる小人さんたちが…
出てきてくるれるといいんだけどねぇ。
秋の日 雑司が谷 寛
作家・三角寛が借家ののち買い取って住んでいた家である。
細い道の住宅街の中にある。大正期の造りがそのまま残っている。
うちから近いし、そのうち行ってみようと思っていたのだ。
本日はお散歩好きのお友達とお昼の機会を得た。すべて個室でお食事。
落ち着いた、豪華ではないがいい造りのお部屋であった。この部屋は掘りごたつになっていたので足がラク。
椅子・テーブルのお部屋もあるらしい。ひと部屋ずつのぞいてみたいと思った。
私の世代では、とても懐かしさがこみあげてくる、が。
(しかしこういう木造の家は、夏は暑く冬は隙間風が入って寒くそして機密性がなく、お食事をしにいそいそとは行くが、いまさらこのような家に住むことはできないと、つくづく思うものである)
3,500円のミニ懐石、松花堂弁当。和服のきれいなお嬢さんたちが運んでくれる。
隣のお部屋はグループで、楽しそうにおしゃべり。
賑やかであった。そういう会話は当然聞こえてくる。
味付けもほどよく、なによりいい雰囲気のお部屋でしっとりいただけるのはとても良い。
お忍びデートでもバッチリよ~ん。
このお食事を、また何が何でもいただきたい!という味ではないが、秋のある日に会話と散歩を楽しむひとときには、ちょうど良かった。
寛の裏に回って驚いた。
まだ住人がいて手入れされ、そしてあきらかに大正の薫りがする建物、見上げるとミカンがたわわに実り、まるで地方の里山のお屋敷のようであった。
そのすぐ脇の駐車場には、かつての家の門扉だけが残っていた。
錆びたその鉄の色は、昭和が遠くかなたになっていることを教えてくれる。
草津 温泉饅頭
老舗「松むら」の温泉饅頭。
大きく、いつも変わらずにおいしい。この包装紙には、草津の饅頭屋の誇りがある。
おばさんの手作り饅頭の「草月」。饅頭の大きさがいつでもばらついていて、ほほえましい。
この饅頭には、草津のおばさんのあったかい心がある。
函館 Pain屋
北海道に行ったときには、パンを買って帰るのが楽しみである。
空気と水と、小麦とバターとミルクがおいしければ、
そして作る人の熱意があったなら、
パンがおいしくならないわけがない。
そして東京と比べてとっても安い。
味わいや食感は店によってさまざまだけど、バターやチーズなどをつけなくても、
いやむしろなにもつけないほうが、小麦の香りに惹かれて食べてしまう。
家に帰って食べる楽しみはもちろんだが、
飛行機の狭い座席の、膝に抱えたパンの袋から、焼きたてのこうばしい香りが馥郁と漂ってくる瞬間が……
もしかしたらいちばん嬉しい時間かもしれない。
函館 スナッフルス
函館駅そばの「スナッフルス」。
1階がケーキ売り場で、2階がティールーム。
お店に入って2階に行こうとしたらおねえさんが
「ケーキをお選びください」というのでおいしそうないちじくのケーキを選びました。
席に着く前に、先に座っていた女の子たちの前に置かれたカラの容器がとても気になったんだけど…
あれはあとで探求しよう。
うま~い! あっさり~! でもしっか~りカスタードクリームの味わい。フィグによく合う柔らかめの生地もよく、バターがちょうどいい感じに焼かれた台もサクサクで、
フィグはほとんど香りのない果物だけど、ちゃんとフルーツの味わいを残していて、透明なゼリーがかかっていた。
東京の有名店のケーキはどこも味が濃いのが多くて、まあそれなりにお酒が効いていたり生クリームがおいしかったり、で、半分くらいは旨いと思って食うのですが……
半分すぎるとなんだかもういいや、となってしまい、残りの半分はラップをかけたまま冷蔵庫に2~3日鎮座させた後、結局捨てたりするんですよね、私。
うわ~ あっさり、そしておいしかった。もっと食べたくなった。
で、ウエイトレスのおねえさんを手招きして
「隣のお嬢さんたちの前にはカップが2個あるけど、あれは何を召し上がったの?」
「あれはですね、お好きなケーキとお好きな飲み物を選んでいただいて、それにパンナコッタとソフトクリームが付いて1,000円、というセットなんです」
「えーっ?! そんなのメニューに書いてあった? あー!あれ食べたかった~」と嘆いたら
「セットメニューに変更しますか?」
はーい! もちろんでーす!!
というわけで追加で持ってきてくれたのです。
パンナコッタの上半分にはイチゴが入っていてちょっと違ったものになっていたけれど、下半分はクリーミィなパンナコッタ、ソフトクリームとからめて食べるとうまさ倍増。
おまけにソフトクリームの下のフルーツもたっぷりあって。
ひじょーにおなかいっぱい、かつ満足でした。
もう何も入らないので、これはお昼代わりでしたね(^^;
酒しぐれ・酒果
越後湯沢駅はお土産が充実。
日本酒、ビール、お蕎麦、漬物、和菓子類、チョコレート、クッキー類、ケーキ類、煎餅類、お米、珍味、練もの、お醤油にお酢…
おいしいものがたくさんあるが、なかでも日本酒を使ったお菓子類に秀逸なものがある。
生地に、新潟の地酒の酒粕を練り込んであるバームクーヘン。
しっかりした甘さの中に、小麦だけでは出せないしっとり感、アルコールのじんわりとしたうま味。小さい1切れでも充実した味わい。
きみしぐれのようなモロモロの中に、こし餡が入っている。
繊細で小さい。
しかしすきっ腹でぱくっと食べると、胃のあたりに驚くほどアルコールが広がっていくのが分かる。
「八海山」入りのチョコレートや饅頭やケーキやボンボン。
「八海山」の持つ甘さが、お菓子やチョコレートに合うのだろう。
この酒の香りの濃厚さ、左党でもいけそう。
去年の思い出の札幌・ランチ
温泉の写真の合間に撮ったのを思い出した!
<ル・バエレンタル> ひらまつ系レストラン
お洒落で上品でおいしい。
そしてお昼はお安くってお得よっ!
セレブご夫婦と。
デザートとプチフールが充実。
食べ切れないのは、テイクアウトもできちゃいました。
某日・ブクロのはずれ
<オステリア・ピーノ・ジョーヴァネ>
美人のお嬢さん2人と。
ここのところおいしいものに飢えていた私たちは、せっせせっせと食べました。
正直、写真なんぞどうでもいい!
しかし、忙しくて行けないときの思ひ出のために~
と、かろうじて撮った写真。
おいしくて安くてニッコリでした。