おいしい思ひ出 11
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駒込 中里 <ぶどう餅>
久しぶりに駒込に行く用事があって、和菓子屋の中里で<ぶどう餅>を買って帰りました。
え~ 1箱1,100円?! そんなに高かったっけ??
まあな…… 最後に買ったのはずいぶん昔だしな~
最近の私の感覚では、「ちょっと昔」っていうのは10年前なの。
ずいぶん昔ってったら、軽く30年前だわね。
(あとで最後に買った記憶を辿ってみたら、32年前であった)
ここは、ドラ焼きの皮をさっくり揚げてあるのが名物なんですけど
わたしゃこの<ぶどう餅>が好きなんですの。
餅じゃなくて、直径2cmくらいの漉し餡を葛でくるんである感じです。
上品に5個くらい食べれば落ち着いて、ああうまかった、となる日もあったが……
「うーん、ちょっと豆大福買いに行ってくるかな」ってなったときもあった。
旭川 <矢代商店のランチ>
旭川のグランドホテルに1泊するから、ホテルに近いところでランチ食べたいな~
と思って調べたら
近くにビストロで<矢代商店>ってのがあったの。
<矢代商店>?? フレンチらしんだけどね、面白いネーミングね。
行ってみるかね。
電話で予約する時に「ランチ、いくらですか?」って聞いたら
「いくらがいいですか?」って返事されてたまげた。
ほわっ ?! 「値段決まっていないんですか?」
「はい。ご要望に合わせてます」って。
「みなさん、ランチはいくらぐらいに?」
「そうですね~ 1,500~2,000円ってところですかね」
「では、2,000円のコースで」
行ったらね、2時過ぎてたし、私一人。
して、店にはシェフ1人。
へえ~
カウンター越しにお話ししながら、かつお給仕もしてくれて
「前菜は、ちょっと早いんですが地元のハウスで採れたホワイトアスパラを」
ってね。
うわ~ ぷっくり太くておいしそ~ ランチからアルコールなぞいただかない私でも思わず
「グラスで白ワインください!」っと叫んでしまいました。
果物の酸味とってもよく、そしてけっこうなボリュームで、
これでおなかいっぱいになってしまいそう……
どーしよ…… がんばるぞっ!
私よりもちょっと若いか。
オーナーシェフは東京の大学に行き、バイト代が貯まると湘南ボーイとなって波乗りやったらしい。
お父さんの代は矢代商店という酒屋さんだったんだそうな。
この店は酒屋時代の倉庫で、ここでビストロ始めたときに店名をどうしようかと思ったけど、
客が<矢代商店>のままでいいじゃん、ということで、そのまま使ってるんですって。
うわ~!
春の気配から一転、外の景色に見合ってクツクツいってるオニオングラタンスープです。
おいしい。
とろけた玉ねぎの甘さとチーズの香り、口中に広がる。
が、これ全部いただくとメイン挫折するので、その旨伝えて半分残す。
(残りはホテルに持って帰りたい気分なんですけどね)
おお~ 魚介満載、野菜鮮やか、たっぷりのソースアメリケーヌ。
添えてくれたグランドホテルのベーカリーのテーブルロールで、
お皿のソースをきれ~にぜ~んぶ拭き取ってお口に~~~
デザートは焼きリンゴのアイスクリームのせ。
これはふつー。
ポットで出てきたコーヒー。
かつタバコOK。
よかった~ おいしかった~ 2,000円安い~
でもこの日はおなかパンパンで、晩ご飯が食べられませんでした……
美幌 <パン工房 PANE>
すーさんに女満別空港まで迎えに来てもらって三香温泉に行く途中で、
おいしいパンなんかないだろうかしらね、と思って美幌周辺で探してみたら、
検索の仕方がたまたま良かったのだろう、イタリアパンPANE(ぱーね)、という店のHPが見つかったのね。
娘さんがイタリアに留学、イタリアの現地のレシピでパンを作っているみたい。
ただ、こういう小さなお店は午後には売り切れる可能性が高いので、
電話して予約することにしたの。まあ、ハズレでもたかが知れた金額だしね。
前日電話して午後2時ごろになるけれど、取っておいてくれます?と聞いたら
「試食しないでいいんですか? 全部の種類を取っておくから、試食してみて気に入ったら買ってください」
わたしゃ思いましたね、この人の作るパンなら試食しなくても大丈夫!
3種類ほど取り置きをお願いしました。
住宅街の地図をすーさんに渡し
「こういう場所を探すのは得意なんだ!」というすーさんが
グルグル車を回して探すも見当たらず。
電話してすーさんに道の説明してもらったら「分かりにくいから外に出て待ってます」と言ってくれた。
電話の声が若いので、すーさんは娘さんが出たかと期待するも、
外で待っていてくれたのは、ころころと丸いおばさまだった。
(すーさん、がっかり)
ふつーの家。
看板、雪で埋もれて全然読めず。
「狭くて驚いたでしょ?」
あ~ いいにおいがする。
驚きはしないが、ふつーの玄関に台を置いてパンを載せてある、って感じ。
「こんなことするなんて思ってもみなかったんですけどね。あ、クリスマスに作ったフルーツの入ったパン、食べてみますか?」
薄くスライスして手渡してくれた。
みっちりとナッツとドライフルーツが入っていて、黒コショウのピリッとした刺激が最後にくる。
クリスマス、お正月と注文が多くて、いつものパンやクッキーがなかなか焼けなかったのだという。
地元で知る人ぞ知る、極小パン屋さんなのね、きっと。
コーンフレークの付いたスコーンは焼き立て。まだ温かいのを手渡してくれた。
半分食べている間に「こっちのスコーンもどうぞ」っと手渡され、
「あ、これは豆を色々入れて焼いてみました」と大ぶりに切ってくれて両手がふさがっているのを
「スコーン、この袋に入れて持って帰って、こっちを食べてみてください」
おいしい! 粉とバターのにおいの心地よさ、豆の自然な甘さと。
どんな粉を使っているか聞いたら、道産の小麦を使い分けているらしい。
「以前はイチジクとクルミと両方入れていたんですけど、別々にしたんですよ、あ、食べてみます?」
いや~ もうおなかいっぱいで。
「家に帰るのが3日後なんですけど、大丈夫ですよね?」
「冷凍もできるし、うちのは日持ちしますよ。軽く焼いて食べてください」
へんにこだわって冷凍禁止、なんぞと言わないところがすごくよい。
たくさん買ってしまった。もっと買いたかったが、いささかとんでもない重量になってきたので諦めた。
三香さんにも、すーさんにも、帰ってきてからおつまちゃんにもあげた。
みんな喜んでくれた。
本を片手に、初めてクッキーやパンを焼いた時。
粉を分量通りにきっちりと量り、ふるいにかけ…… バターをきっちり量り…… 湯せんにかけ。
ベーキングパウダーやイーストもきっちり量り、オーブンに入れる時間も時計をじっと見つめて正確を期す。
そして出来上がった時の喜びと感動。
私にも、ちゃんとできるんだ!
そういう感動と情熱をもっているおばさまですね~
そういうパンのお味です。
混ぜ物や、ケミカルなものが全然ない。大量生産もしない。
「お母さん、木の実やレーズン、たくさん入れてねっ」
「うんうん、たくさん入れてあげるわよ~!」
そういうお味です。
こういうものに出合えると、しあわせ!
川湯温泉<スィート・ドゥ・バラック・カフェ>のクッキーたち
川湯温泉駅のすぐそばにある<スィート・ドゥ・バラック・カフェ>。
ご主人は駅舎内にある喫茶店を、そして神戸出身の奥さんはこっちの店を経営。
最近はこの辺の大阪村が商売繁盛している。
いや~ 関西の方たちはバイタリティーありますね~
北海道移住者は圧倒的に関西の人が多いものね。
店のドアを開けると、暖かな空気と共に押し寄せてきて鼻が大喜びする甘く濃厚な香り。
濃いバターとシロップ、そして香料の魅惑的な香りが渾然一体となって体をふんわり包み込む。
ケーキ類はどれも生クリームテンコ盛り状態で、私には大過ぎの感があるが、
それでも難なく食べてしまうのが怖いの~
クッキーや焼き菓子も豊富で目移りの極致で、唸ってしまう。困ったもんだ。
バターや生クリームや牛乳の質が本州とはぜーんぜん違うんだよね~
そういうお味よ~ しみじみ。
クッキー類、見境いなく大量にお持ち帰り。
そして欲望の赴くままに~~~食べるの。
おばさん小ブタになっても後悔なんかしないわよっ!(汗)
スワンベーカリー
銀座のはずれのスワンベーカリーでクロワッサン買ってきた。
町のパン屋さんが銀座なのでそれなりにオシャレに店を改装しました、って風情の店である。
別にどうってことないが、このパンはわりかし好きである。
最近は1斤525円の食パンを崇めたてまつって食する文化が蔓延しているが、
これはそうじゃないので、良い。
クロワッサン形だけど表面はパリッとしていて、バターでグジュッ、バラバラッとしないのがいいの。
えいっと割ると、センターにバターが練り込まれていて、真ん中はもちっとしている。
たまに食べたくなるが、ついでがなければわざわざ買いに行くほどのものでもない。
それが、いいんだと思う。
がんばれ岩手
銀座で仕事の帰りに、久しぶりに岩手のアンテナショップ<岩手・銀河プラザ>に行ってみた。
素朴だけどおいしいお菓子がたくさんあるし、小岩井農場のクッキーもいろんな種類が置いてあって目移りする。
ココナッツのクッキーはほろほろと柔らかく、初雪が降った小岩井農場の、
朝日に輝くすがすがしいまっしろな風景のようであった。
宮沢賢治だったら、どんな表現をしたであろう。
あみが好きなわけじゃないんだけど……
岩手県大船渡産。
製品を加工して出荷できるようになったんだね。
じゃあ、買わなくちゃ!!!
今の私には、このくらいのことしかできないのさっ。
食欲の秋だから
<池袋の森>にちょっと行ってみたら、ボランティアのおばあちゃんが2人で、
竿で柿の実を取っていた。
「あ、これをあげましょ」って、2個、くれた。
見た目は柿らしい柿だった。
せっかく貰ったんだから、一応なますにして食べてみました。
味はね~ まあ、柿っていえば柿かも。くらいの味だったが、
島田先生お手植えの柿の木に実ったのか、と思うと、感慨深いものがあったわね。
江戸川橋裏の安い八百屋に、カナダ産の剥きグリンピース1袋100円、メキシコ産アスパラガス4本98円、ってのがあったので、買ってみました。
<スチュードグリンピース アスパラガス入り ついでにポーチドエッグのつもり>ってのをフライパン1丁でパパッと作ってみました。
いや、なかなかいけるわよ。
グリンピース、大きいので硬いかと思ったけどそんなことはなく、
香りもしっかりあって、アスパラガスもすじばっていなかった。
外国産、安いし、ちょっと見直しちゃった。
レッドムーンとチーズのパリパリ焼き。
イモもチーズもたくさん食べると飽きてくるから、ほんの少しお酢を入れるのがミソなの。
お酢はいいのを使いたいよね~
わたしゃ<千鳥酢>を使っています。
キャラウェイと胡椒少々。いけまっせ~ ふふふっ!
イモとシメジたっぷりのハッシュドビーフ。
熱々をハフハフしながらいただきまっす。
うーん …… もうじき冬ね。
<おいらんイモ>の最後は、リンゴのジョナドールドと、イタリア・地中海のオレンジの蜂蜜で煮てみました。
日本、アメリカ、イタリア共作、みたいになってしまったわ。
<おいらん>甘みほとんどないために、そこがなんかいい感じで、あっという間に全部食べてしまいました~
オレンジが香って、季節外れの、ちょっと春みたいであった。
やっぱ、イモはポテサラだろ~
というわけで、冷凍庫をかき回したら北海道産のコーンが出てきて、
それも一緒に鍋に放り込んで、イモが煮えすぎないように見張りつつ。
ポテサラ完成!
イモのうまみの極みなりけり。
Chocolate Paradise
なんかおっそろしくハマるチョコ見っつけた~
ライトボディーの<キャラメルショートケーキ>。
( ライトボディー …… 意味深 )
チョコレート、キャラメル、ショートブレッド。 これぞ最強の3層。
いや~ん! やたらうまいわ~!
お味はかなりしっかりと、かつ濃厚。
でも朝いちでお口に放り込んでも全然抵抗なくいただけちゃうの~
もちろん夜、コーヒー飲みながらでもいけまっせ。
ウイスキーとかブランデーにも合いそうよ、私は飲まないけど。
次、メンズの
<ハニーコーム>。
あらあ~
この新しい食感、癖になる!!
見た目フツーでしょ?
ところがどっこい、これが齧るとすごいのよねっ。
まず歯がチョコに当たった後に パリッ カリッ その後ふわっ そしてパフパフ。
パリッ ふわっ パフパフ カリッ ふわっ パフパフ
パフパフの周りにキャラメルをコーティングして、それからチョコレートをコーティングしてあるの~
食べだしたら止まらないわよ~
いや~ 西洋の人は斬新な食感を作るわね~
<ツーバイトブラウニー>。
オーソドックスな軽めのブラウニー。おいしいよ。
でもってさ……
ツーバイト ってとこがミソよね。
職場の引き出しに忍ばせといて、パクパクっていくわけよ。
4個入りなのよ。
8回パクパクできるわけ。 人知れずほくそえんだりする人がいるんじゃない?
実りの秋
いやはや好奇心旺盛!
芋だよ、芋! 芋芋!
数年前から気になっていて、しかしなかなか手が出なかった
(1箱5kgはいくらなんでも多すぎよ!)
<太白>と<おいらん>を、川越からお取り寄せしてみました。
ここは1.8kgのお試しパックがあったので。
両方とも戦前の品種で、とくに私の興味を引いたのは<おいらん>。
もしかすると私が幼いころ好きだった、追い求めていた幻のサツマイモかも。
蜜が出ていてそれっぽいよー!
こちらは大正時代に作られたという<太白>。
早速ふかしてみました!
うーん、それらしいが、ちょっと違う雰囲気。
<太白>断面。
<おいらん>断面。
食べてみると……
なんか違うわね…… 甘みが少なくて私の記憶のネットリ感がないの。
ネットで調べると、お母さんが懐かしがって<おいらん>を頼んだけど
お母さんは食べてみて
「こんなんじゃない。もっとネットリとしてもっと甘かった」
娘さんは全然おいしいと感じず
「物のない時代だったから、母はこんな芋でもすごくおいしいと思って、思い出を美化してるんだろう」と書いているが。
違う! それは違う。
味の記憶は、そうそう間違えない。
初源的な生に直結する感覚。
味覚、嗅覚、触覚などは、時間がたっても確かなものなのだ。
もっとも今の若い人の感覚は、全然信頼できないけど。
お母さんの味覚の記憶は確かである。
私も全く同じ感想。
私の記憶の中の芋は、<おいらん>系統の、紫というより薄墨色の、
紅あずまみたいなサツマイモの食感とは全然違うネットリ感があった。
あ~ あ~~~
やっぱり幻の芋になってしまったのね。
悔しいからもっと調べたら、どうやら<おいらん>は関東圏で出回っていた干し芋用に作られた芋のようで、
その亜種が幾つかあったようである。時代と共に消えてしまった芋なのだろう。
もう食べられないんだろうなぁ。
このような品種改良が多々ある農作物の種の純粋度を保つのは、難しそうだし。
保つ努力をしていないと、すぐに雑種になりそう。
ついでに、ジャガイモ、新しい品種らしい<北のカムイ>ってのを買ってみました。
おっきいだけで、味はふつー。
皮むきの手間が省けるから?
高校生の時、学校でサツマイモ掘りに行った。
畑の40cm分くらいが割り当てられて、そこで掘ったのは自分で持って帰っていいの。
なんかすっごくゴロッとしたどでかい芋が5個ぐらい出てきて、
持ち帰ったら母が
「まああ…今どきこんな芋を持って帰ってくるなんて……
これは戦時中、食糧難の時に改良してやたら大きくした品種だけど、ぜんぜんおいしくないのよ」
その芋の味は覚えてないけどね。どうだったんでしょ。
そしたら、三香温泉の三上さんが、弟子屈の<レッドムーン>を届けてくれました~
皮が赤く、中は黄色く、ホッコホコタイプのおいしいイモ~よ!
三香温泉で三上夫人が出してくれる肉ジャガのおいしさを思い出して、
送ってもらった夜中、肉ジャガ作ってパクパク食べたの~!
毎日食べても飽きない~!
ポタージュ、サラダ、薄切り炒め、固めに茹でて細切りで酢の物、ピザ、とかさっ。
そしてまた肉ジャガ~
毎日イモイモ~!! <レッドムーン>うま~~~い!!
アイリッシュ・モルト
おつまちゃんから紅茶を貰った。
「ミルクティー、好きですかぁ?」
「うん!ミルクティーもチャイも大好き!
アールグレイに生姜入れてミルクティーにしたりする」
「あ、香料系お好きですよねぇ、スモーキーアールグレイ飲んだりされますもんね。
奈良ホテルに行ったんです。2泊。喫茶室でこれ飲んで、おいしかったんですよぉ」
アッサムにカカオ豆が入っていて、ストレートだといくらなんでもダメだが、
たっぷりしたミルクでじっくり淹れると、カカオ豆の香りとトロンとした甘さとが
アッサムの渋みや香りよりも前面に出てきて、ミルクティー好きにはちょっと新鮮なお味でとっても美味!
「奈良ホテルの喫茶室って、すごく高いんですよ、
ポットじゃなくてカップなのに1,000円くらいするんです。
神戸マダムっぽいおばさまがほほほほって、たくさんいました。
売ってる紅茶の葉は普通のお値段なのにぃ。
でもすごくいい雰囲気で、2人で1万円くらい喫茶室に使っちゃいました~」
1日2回行って帰りの朝も行ったら、1万円が飛ぶわね~
そういえば、40年くらい前に奈良ホテルに泊まったことを思い出した。
そうなんだ~
元手1万円の貴重品。
ドイツの紅茶は初めて飲んだ。
質実剛健の寒い土地にぴったりの紅茶かも。
何より、アッツアツの紅茶を久々に飲めて、やっとこさ夏も終わったのかしらね、
と思えたことが嬉しいのであった。
冬はこれをお取り寄せして、毎朝蜂蜜入れて飲んじゃうもんね~
赤坂もち
赤坂で仕事だったから、久しぶりに<青野>の赤坂もち、買って帰りました~
3個入り630円。1個の中に餅2個入ってるの。
この美しい包装、機械でやるんだろうか、それともベテランのおばさんが目の覚めるような手さばきでこなすんだろうか?
最近は何でも機械でやるから、きっとこれもベルトコンベアに載せて機械でやるんだろう。
ベテランのおばさんが風邪ひいて休んだら出荷できないっていう状態は、経営者としては困るもんね。
こんなもんにくるまなくていいから、10円くらい安くしてほしいわねっ
のびーーーーる、のよ、この餅。それが特徴なの。
山梨の信玄餅は黒蜜かけるけど、これは餅に黒蜜が入ってるの。
うりゃ!! こんなに甘かったっけ? 記憶にないわ、いや予想外であった。
私にはちょっと甘すぎである。
ちょびっと入ってるクルミが、高級感を醸してるが……
確かに、なんでもたくさん、つまりゴロゴロ入ってると、
お母さんの手作りふうになっちゃうからね~
税込210円のうち100円分くらいは、黄粉である。
この黄粉、こんなにたくさん残ってしまって。
どうしませう。
グズベリーのジャム
グズベリーのジャムが好きなの。
あんまり売ってないけど、弟子屈には北海道産のグズベリーのジャムがある。
三香温泉に行った時に買ってくる。
この間トムラウシの東大雪荘に行った時に、何か買ってあげたいけど何もなくて、
そういえば前回もなかったな~と売店を見ていて、「金田さんのグズベリーのジャム」ってのを見つけた。
瓶の外から見ても、小粒でどうなんでしょね、と思ったが
なになに? 「ミミズが育てた土」 買ってみるかね~
これは弟子屈「グレートベア」のジャム。140g、630円。
ぷっくり肉厚のベリーがコロコロ入っているのね。
食べ比べてみました。
いや~ 金田さん! このジャム酸っぱい! 小さい!
かつシャビシャビ!!
隣のうちでたくさん作ったから、タダでおすそわけなら許容だけど、
160g、840円取るんですから、
しろうとのジャムのような砂糖のコゲのにおいはいただけませんわよ。
ほら、グレートベアのは、見た目からしてベリーの味と香りが感じられるでしょ?
あの…… 金田さん、ミミズにまかせっきりにしないでご自分でも努力しましょう。
北海道中のグズベリーのジャムをお取り寄せして、その中で一番おいしいジャムの、その上を目指しましょう!
そんなふうに努力する人が増えれば、北海道の停滞してる産業の振興になりまっせ~
「Viron」 バケット
うーむ……
うまいフランスパン食べたいわ~
しばらく食べてないしさ。
<フランスパンもどき>じゃなくって、まともな味のフランスパン。
ほら、仕事で外食ばかりしてると、
「うまい米の飯、食いたいぜぃ! こんな外米みたいな味の米じゃなくって!」ってなるけど、
あのバージョンね。
うまい米もうまい小麦も、まずいのばっか食べてると精神的によくない。
今日は休みなので、東京駅まで買いだしに行ってきました!
買いだめして冷凍!うちの冷蔵庫、冷凍室がでっかいのだ。
さすが Viron バケット、美しいクープが十分に広がり、芸術的といえるくらいですね。
パリと違って東京では湿度が高いからあっという間に劣化(湿る)するのでリべイクせよ、と書いてあるけど、
今日はそんなに湿度が高くないし、
だいいち、待てませーん!
パカッと折って即食べました~
今日起きてからコーヒーしか飲んでいないので、
初めて口に入れる食物。味がものすごくよく分かるのですよ。
エッジが効いたクラスト、
こんがり香ばしく、そして<フランスパンもどき>によくある硬過ぎて歯茎に刺さったりしない
軽快なパリパリ感。
大小の気泡がクラムのモッチリした食感をより促す。
うーん。う~ま~い~わ~
足代かけて買いに行った価値あり。
噛みしめるほどに甘みが出てきて、
どこかおいしいご飯を噛んでいるときの幸せ感に通じるものがある。
目、つぶっちゃう。
欲を言えば、いま半歩、塩味が背後に引いていると、私の理想かな。
よつ葉バターを付けた時にその塩味が活きるようにね。
私の今日の食事はこれで完結!の感あり。でしたね。
デパ地下の野菜たち
本日はデパ地下で新潟の<雪の下人参>ってのと、青森産の<アピオス(ほどいも)>ってのを買ってみました。
ニンジン、蒸して潰してポタージュにしてみました。
蒸してる最中に、しばらく忘れていたニンジンの強烈な香りがしてきて
「あ、これ、子供が嫌いなニンジンのにおい」であることを思い出した。
バターを溶かし入れて、チキンスープを入れて、においが強いので牛乳もちょっと入れて、
カップに入れて出来立てを飲んでみた。
甘みがあっておいしかった。
ひやして冷たいポタージュでもいいかも~ 新たなる楽しみ。
次、アピオスとはなんざんしょ。
見た目、球根みたいですね。大丈夫でしょうか・・・
花が綺麗だそうです。
こちらもふかして塩パラリ、で早速食べてみました。
あ、なかなかおいしいです。
口に入れた瞬間、球根感が一瞬よぎるが、すぐに消えて、
この小ささから受ける感じは、そうですね~
たとえば<むかご>なんかと共通するものがあります。
中には、ごく細い繊維があるみたいですが、これは全然気になりません。
おお。気づけば全部食べちゃった!
東京のデパ地下、なんでもあるよ。
今は各地のゼンマイ、ワラビ、コゴミ、コシアブラ、山ウド、佃煮にする細い山フキ、そして刺身のツマにする名もなき雑草みたいなもの、
食用ほおずき、食用薔薇、エディブルフラワー、
北海道の人が「食べたことないでしょ~」と自慢する行者ニンニクとかね~
東京って、食べようと思えば何でもあるの。
だからね~
山の中の温泉に行って
「この山菜はこの辺でしか採れない山菜で、とっても貴重なんですよ~」
と言われて
(あ~
先週新宿2丁目の蕎麦屋で、この2倍くらいの丸々とした立派なやつ、天ぷらで食べたな~)
とか思いながらも
「まあ!そんな貴重なものいただけるなんて。ここに来た甲斐がありますね」
などと笑顔で返事したりするのであった。
原寿園 金平糖
出雲の金平糖、お取り寄せしてみました。
ついでにぜんざいも頼んでみました。
夜ビール飲んでいたらヤマトのおにいさんが届けてくれました。
箱を開けたノリで速攻でぜんざいを食べてしまいました。
<おこげ>っていうのは中華の餡かけのせるおこげみたいなものです。
おこげの塩味がいい塩梅で、甘みを抑えたぜんざいの小豆もふっくら~
なかなかおいしかったです。
が、420円って高いわ。
さて、金平糖です。
柚子と生姜を頼みました~
島根の地物を使っているようです。
しっかり柚子の味。もっと柚子の香りがあってもいいかも~
生姜はピリッと刺激もあり、香りも味も強めで、
生姜好きの私の好み。
カリッカリッ カリッ ショリッ
あ、いいねいいね!
思ったほど甘くないので思わず次々に口に入れます。
つまりこの手の、
仕事しながら食べても小さめで食べてるのが悟られず、
人知れず「口幸にヒタレルもの」が私には必要なんですのよ。
せんべいだと音がするしにおいもするし、チョコレートもにおうしね。
そのうちに……
あれ? 金平糖ってセンターにケシの実が入っているんじゃなかったっけ?
確かあれを核にして、ツノがはえていくんじゃなかっただろうか。
じっくり口の中で溶かしてみました。
あら~ ないわね。
もう1個とかしてみるか。参ったな、どんどん減ってしまう。
ないわね~
ネットで調べてみました。
「ザラメを核にして」とありました。
そうか、小粒なのはケシの実、やや大きめはザラメをコアにするのか。
かつ!!そのコアを延々と転がしながらグラニュー糖を溶かした砂糖蜜を振りかけながら、
2週間位かけて作るらしい。
えらく手間と時間がかかってる伝統菓子なんですのよ、
知ってましたか~? みなさん!
チーズ!チーズ!チーズ!!
むふっ
むふふっ
今日もしあわせごはん!
共働学舎<コバン>
あーあ 川向こうまで仕事だよ…
さすがに橋を渡るとスカイツリーも大きく見えるもんだわね。
だからって別に楽しくはない。川風が冷たいっっっ……
みんな休んでる日なのに。
仕事してる窓から見るスカイツリーは、なおのこと大きい。
しかしそれを見てもぜーんぜん楽しくはない。
夕方コンビニに夕食を買いに行く途中で隅田川を見ると、湾岸に向かって屋形船なんぞが行き来してるのよ。
これから船の中では天ぷら揚げてビールだろうね~
あたしゃコンビニの夕食食べて残業なぞ、まったくもって楽しくない。
あー なんと冴えない週末だったことか。
洗濯物もたまり、掃除もできず、部屋はなんだかすさんできていて、さびしーっ!!
そんなときには~
このあいだ銀座で仕事の帰りに寄った「道産子プラザ」で買ってきた、新得・共働学舎の白カビチーズ<コバン>食べて元気を出そう。
ブランチの食パンに、大盤振る舞い4切れ載せま~す!
おお~ なんてしあわせ。
うん、食べたら洗濯やるか~!!
盛岡の<豆もち>
温泉から帰って荷物を片づけていたら、ちょっとおなかがすいていることに気付いた。
あ、さっき盛岡駅で買った<豆もち>食べてみようか。
駅ビルでお菓子を物色しながら歩いていたら、
<豆もち>と書かれてあるパッケージを見つけ、
ふーん、東京の豆もちと違うんだ、赤エンドウじゃなくて黒豆が入っている。
売り場のおねーさんに聞いたら、盛岡では黒豆を入れるらしい。
お味は「餅といってますが、上新粉です。生醤油を少し塗ってあるだけで甘くありません」
ふむふむ。「これ、ください」
くっついているのをそーっと引っ張ってはがし、皿にのせました。
生醤油の香りがして、ひんやりしてるのを口に入れると、
わずかな醤油の味の向こうに、粉の甘さと、平らに伸ばされた黒豆の豆のにおいと味がして、
素朴な優しい味だった。
おばあちゃんがおやつに作ってくれる姿が目に浮かぶわ。
自分のおばあちゃんじゃないけど。
和菓子だって全面機械化されて大量に作られる昨今、
この味は、貴重品だと思える。
NEEDS <大地のほっぺ>
餅もいらん、おせちもいらんわ。
いま十分食べて太ることはあっても痩せることはない。
北朝鮮の痩せこけた子供たちの姿が脳裏をよぎる。
ひと昔前は1年に1回だけしか食べられないものをお正月に食べて喜び、あとの364日は漬けものと味噌汁、コロッケやサンマを食べられ、おなかいっぱい。そんな毎日。
いまの私には豪華なおせちなんか全然いらんわ~
そのかわり純粋な味の、本当においしいものがちょこっとあればいいの。
北海道 NEEDSのセミハードチーズ <大地のほっぺ>
原料は牛乳と塩だけ。
塩、といってもほとんど塩味はしない。かすかに外側の皮から感じる程度。
純粋な優しいお乳の味の塊。
こういう味のチーズをしばらく食べていて、
なにかのはずみで外国産のチーズを口にすると、その塩辛さのあまりにせき込んだりする。
パンを焼いて、このチーズを1切れのせて、
トロリとしたところをパクッと食べると、
こういうものこそが「生きる糧」だと思うんですよね。