(2009年5日31日 1人泊 @11,700円)
Mr. & Mrs.セレブの車に送られて、本日は天人峡温泉に。
天人峡はドカーンとしたホテルが多い、ちょっとどんづまり感がある温泉卿だが
写真で見ると、ここのおもに男湯になっているお風呂は良さそうなのである。
フロントは2階。
キラキラ~。
だれもくつろいでおらずガラーンとしたロビーだが、バスで来た団体客とかが2~3人連れ立って、頻繁にこの脇を歩いているのだ。
今回本館5階のバス付き、トイレ付きのこぎれいなお部屋。
やっぱり北海道はお安いのです。
調べたところ朝夕ともに食事はバイキング、ということで期待せず。
窓の外は、新緑と川と、ところどころに残雪が。
たぶん別館のほうが眺めがよくてお風呂にも近いのだと思う。
キラキラ~の光に照らされるフロント。
お風呂は、本館からは2階まで降りてから廊下をずーっと歩いて行く。
売店。
ずーっと歩いて階段を降りて…
また降りて…
日帰りの客も多い。
お風呂セット持って車で来るか、旭川駅まで無料のバスが往復2便ある。
日帰り入浴に合わせた時間設定になっている。
この時間女湯になっているお風呂は、まず窓に面してやや大き目の内湯。
窓の外の風景は、水のないプールみたいなものが見える。
そして得体のしれない茶色の湯だまり。
42度のお風呂と38度のぬるいお風呂があるって書いてあるけど
どれなんだろう?
なぜか階段などあり、その向こうにはこれまた得体のしれない乗り物のようなもの、
テーブルと椅子。
その向こうに1人入ると溢れるような桶が4個くらい。
もう1カ所奥に、劣化したぬるい茶色の湯だまりが。だれも入らず。
露天「天女の湯」
私が天女だったらさ~
こんなゴロゴロした用無しの岩は、ちぎっては投げ!ちぎっては投げ!下の川にね、するわね、きっと。
「天女の湯」 名前負け。
看板と岩しか見えぬ。
お湯はいいのにな~
北海道らしい、濃い、ちょっと熱めでしっかり肌にキュッとくるお湯なんだけどな~
露天の横には意味不明の浅いプールみたいなものが見える。
つまり内湯から見えていたもの。
ちぎっては投げ… ちぎっては投げ。 しちゃいたい。
バイキングの夕食。6時から食堂で。
あ、もちろんもっといろいろありますよ、自分で鮭やホタテの具を入れて火をつける鍋とか。
私は7時に行ったのですが、ほとんど大根しか残っていなかったけどたぶん刺身の船盛りとか、
えっと、グラタンとか、山菜の天ぷらも3~4種類あったし、中華みたいなのもあったような。
デザートもプチケーキみたいのがあったかも。
となりのテーブルで「汁粉3杯目!」とか言ってたし。
その汁粉をすくっているのを見たら、すごく比重の軽い、丸い白玉のように見えるものがたくさん浮いていました。
朝、入れ替わったお風呂に。
脱衣所。
おお~~ こっちはいいじゃないですか~!
すさんだ湯だまりなんかもないし。
ちゃんと42度、38度の湯船があるし。
しかし湯気抜きはたいへんまずく、高さも広さもあるのに風呂場全体が蒸気で霞んでいて、
しばらく居ると息苦しくなってくる。
飲泉用。
風呂場自体はとても広くてゆったりしているのに、酸欠っぽくて、はやく外に出よう、となってしまうのが残念である。
露天に出て、ほっとする。
お湯はやや熱め。
時々水車が回る。
水がわずかしか落とされないので、空回りして反対方向に回転したりしている。
風呂も景色も良い。昨日の女湯よりずっと良い。
しかし景色をそぐような立て看板がある。
この露天、湯量も豊富、空気も景色も看板以外はすごく良く、北海道に初めてきてこのお風呂に入ったとしたら、
感動するのではないかと思う。
なにがなんでもこの看板を見せたい!という気概が伝わってくるの。
どうやっても必ず目に入るようにしてあるの。
孫子の代まで伝えてほしいのか、この看板。
ああ、だけどそうなのかもしれない。
こんなふうに書くと皮肉っぽくなってしまうが、露天からいい景色を見たい!と私は思うけれど
経営者はこの看板を見てほしい!ということなのかもしれない。
「安い板きれじゃありません、サイドには彫りも入れた一枚板、書体も太明、コンピュータと連動してクッキリ浅く彫って白い塗料を流し、風雨に耐えます。金かけました。大の男3人がかりで設置いたしました」
なぜか川と並行でなく、やや斜めに角度を付けてあるのが不可解。
600メートル先の「羽衣の滝」は見えるのでしょうか?
裸足で歩いて行けるところまで行ってみました。
滝は見えませんが、いい風景が広がりました。
脱衣所からも、川は見えます。
おお! 看板の角度の意味が分かった!
窓から見ても、あの看板がなんとなくわかるように、微妙な角度でこちらに向けてあった。
う~む。深い…
観光バスに次々と人が乗っていく。
これからまた、広い北海道のハードな旅が始まるのだ。
朝食。もちろん、もっといろいろあります。
新緑がとてもきれいな朝の湿った空気の中で、私はお湯には満足だったと思った。
そして宿の経営者の意図も何となく理解できた。
バス旅行の人々も、きっと高くていい看板だったと思うに違いない。
これはぜんぜん皮肉ではなくて、
価値基準は人それぞれ、だと思うのである。
新緑の北海道はすごくいい。
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