(6月16・17日 1人泊 @円)
今回は!
旭岳を歩くんです!
そして、お風呂重視なんです!
足取りも軽やかに。
なぜってちょっと晴れやかな気分だから。
きらり~ん☆ 北海道よ~!
宿に申し込むと、旭川空港からのタクシー料金が1割引。
途中、若い雌の鹿が車の前をピョンピョンと跳ねて横切っていった。
ああ、北海道!
コンパクトなシングルルーム。
前は駐車場、山は見えないけれど、青々とした緑が見えて満足。
本日は小さいほうが女湯。
内湯は湯船が3カ所。北海道らしい笹濁りのお湯の色と浴槽。
温度も42度とぬるめの38度くらいのものがあるのが嬉しい。
暗くて天井が低く換気扇の音が気になるが、お湯は成分がとても濃い。本日男湯になっている大きいほうのお風呂に入るのが楽しみ!
じつはそっちのお風呂が本命なの。
小さな露天。
やっぱり風が気持ちよい。冬は雪が多いので閉鎖されるらしい。
閉鎖前の、雪が積もった露天の写真があったが、とてもよかった。
あの雪見の露天に入りたいものだ。
むむっ……
この宿も、クラシック音楽が流れてくる…… 音は明らかに露天に向けて流されている。さっきロビーで流れていたのと同じだ。
北海道の人は、風呂場で音楽聞くのが好きなのかしらね~?
私は、風呂にはお湯の音だけがいいな~
こんなにいいお風呂なのにな~
宿泊客用のラウンジ。サービスのコーヒーがある。
水がよいので、どんな飲み物もすっごくおいしい。
水は… 財産。
湯あがりに、しあわせ~な気分で散歩。
空気はひんやり、気温はかなり下がってきているが、その寒さのなんと気持のよいこと!
そして帰ったら、冷えた体をまたあのお湯で温めて……
そんなことを考えると、おもわず頬が緩む。
夕食はダイニングルームで、6時から。
2泊するので、初日は通常のお食事、2泊目は2,500円高い「遊食膳」なるものにした。
なんだかすっごく頑張ってる。
宿の若旦那が東京の料理屋で修業してきたらしい。
こんなに凝らなくても…… という感じだが、努力の甲斐あっておいしくいただいた。
水がおいしいので、その水だけのゼリーとか、お豆腐の鍋にはコラーゲンボールを入れて、とか。
もちろんそれはそれで「へえ~」とか「あらっ」なのだが、いまそこに力入れすぎるとそのうち息切れしちゃうよ、みたいな感じで少々心配。
見た目もとても綺麗に、サーブしてくれる方も一生懸命説明してくださり、リニューアルしたお食事に力を入れているのが伝わってきた。
今後は将来を見据えて、お食事のどこが一番ポイントなのかという、力の配分が課題かな。
デザートのプリンもおいしくいただきました。おなかいっぱいで~す!
夜、お風呂が入れ替わる。こっちが本命。しずしずと。
うそうそ!! とんでもない、時間がきたらすっ飛んで行く。それ~~!!
暗くてもいいわ~ 明るくなったら一番で入るぞ~!
本命風呂~!!
ふうううぅ………
うま~い!
朝一番よ~ 誰もいない!
いいわ~すっごくいいわ~ おまけに貸し切りだよ~ん。
換気扇は回っているけど、天井が高くてとても広いので、気にならない。
内湯なのに外との一体感、壁があるのにないような、とても開けた、おおらかな空間に、違う泉質のお風呂が5カ所。
温度も泉質もちがう、大小さまざまなお風呂。
こんなに幸せでいいんでしょうか わたくし。
ありがとうございま~す。
朝御飯も昨日と同じダイニングで。おかずは一部バイキング。
とても混雑していて私の味噌汁はなかなか来なくて催促にいったのだけど
どうやら味噌汁がなくなってしまって、作っていたようである。
ポットにお茶もなく、おかずは冷めてくるし……
やっと味噌汁がきた。
さて、待望の旭岳散策に。
ロープウェイまで歩いて。
この景色が見られて、本当によかった。
ロープウェイを降りたところで、雪が残っているので長靴を借りて散策コースに。
前回すべて満喫!状態であったら、今回のこのひとしおの嬉しさも異なってくるわけで、この風景は北海道ならでは。ちょっと鳥肌立ちながら食い入るように見つめた。
心惹かれる山である。
美しいだけでなく、なにかこう…… 心臓をぎゅっと掴まれるような、
激しさもあり、清廉で優しくもあり。
先生! 旭岳を歩いています!
なんという山なんでしょう。いまだ味わったことのない感情が湧きあがってきます。
<カムイミンタラ> 神々が遊ぶ庭
ああ、確かにこの地には神々がまだおわして、人間の目には見えないところで、豪快に遊んでいらっしゃる……
そんなことを思ったのであった。
宿に帰ったら、なんとお風呂はそのまま大きいほうが女湯で、この宿は1日おきに、入れ替えにしていたのだった。
またちいさいほうのお風呂かと思っていたので、狂喜乱舞~!
風呂場で舞い踊ったのであった。
浴槽によって湯の花、温度、お湯の感じが全部違っていて、何時間いても飽きない。
とりわけ私の好きなぬるいカルシウム泉は、目をつぶってたゆたうと、ほんとに気持ちよくて、体が冷えてきたらまた違う浴槽に入ると… はてしなく居られる。
でも1人占めはいけない。
「こんにちは~」と人が入ってきた。「こんにちは~」と返事を返しながら
ここの1人占めはいけないな。
このお湯目当ての人は多いはずで、なぜってゆる湯好きならたまらないお湯だもんね~
また夜入れるし。
と、やっとこさぬるいお湯から上がって露天に行くと、しばらくしてその女性も露天に。
こうして私は、旭川在住の、温泉好きの素敵なご夫婦とお知り合いになった。
露天でお話しがはずんで、その後ご主人の運転する車でドライブ。
お洒落なカフェでお茶をご馳走になった。
ドライブの途中、まだ若いキタキツネが。
ちょうど子別れの時期で、これから大人になっていくんのだろう。
本日の夕食は、昨日のお刺身の甘エビがボタンエビに、牛タタキがシチューに、などのグレードアップがあったが、安いほうのお食事で十分という気がした。
昨夜も種類豊富だったし。
もちろんおいしくいただいたけど「高いほうにしてよかった~」という感じではない。
まずくはないのだが…… それに頑張っているのは分かるけど、
ちょっとイマイチどんなものを作りたいのか不明のもあった。
キンキの鍋は残念なことに、沸騰する以前に固形燃料が消えてしまって、あまりおいしくなかった。
隣の席は人数が多くガスボンベで熱していたから「おいしいね」と言っていたけど。
旭岳の鍋には、縁がないようである。
これは何かというと、ですね、
焼きりんごなんっす……
出てきたときにゴワゴワの黒いいでたちだったので、ちょっと、引いた。
忙しかったんでしょうね、きっと。
じっくり焼きすぎて、皮がちょー硬くて中身も少なくなってました。
昨日のプリンのほうが良かったな~
晴れ晴れとした気分で目覚めた。
本日は人も少なく、温かなおかず、みそ汁もすぐにもってきてくれた。
がらんとした部屋で、昨日よりずっとおいしくい、落ち着いていただけた。
宿のまわりの花々。
バスを待つ時間に。
さようなら、北海道。
とてもとてもいい旅だった。感謝します。
いい出会いもあったし。
そして……
また来ます。
powered by Quick Homepage Maker 4.15
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM