(2008年11月16・17日 2人泊 @円)
母に函館の夜景を見せに、観光旅行。でもやっぱり温泉があったほうがいいわね。
プリンスホテル・渚亭。
ここの男湯は目の前を遮るものがなくて良さそうだけど、女湯は大したことなさそう。
しかし10畳・露天付きの部屋が割安になっていたので、ここに決定。
部屋はとてもきれい。タオルもたくさん、浴衣のサイズも揃っている。
正面に風呂があるので、景色は風呂越しに眺める。
風呂からは、海と函館山がよく見える。
日暮れに、母と2人で砂浜を散歩。
暮れていく海辺の風景が美しかった。
こんなふうに、海辺を母と歩くのは、初めてだった。
夕暮れの湯の川の街。
食事はバイキング。種類も量もたっぷりあった。イカ飯おいしかったよ~。
家族連れは嬉しいかもね。食事の評判がいいのはそのへんにあるんでしょう。
和洋中華、刺身、蟹、蕎麦、うどんなど、ほぼなんでもあり。目の前で調理してくれるものもたくさんある。
蟹なんかもなくなるとすぐ補充して、プレートがカラになることはない。
蟹は、母も私もめんどうなのでどうでもいいけど。
目の前で肉を焼いてくれたり、寿司を握ってくれたりする。
デザート類もフルーツもたくさんあって楽しめた。コーヒーも飲めたし。
つまり好きなものだけちょっと持ってくればいいので、ある意味私たちにも良かった。
母は部屋の風呂でいいというので、1人で女湯に。夜景が見える。
部屋の風呂で十分。
カモメの鳴き声も聞こえ、朝は特に気持ちがいい。
朝食も充実していておいしかった。
私はお粥にたっぷり海藻をのせて。
五稜郭タワーを目指す。
ここ、上ってみる価値ありよ。
秋晴れの日で、
かなたの山々も望め、
母を連れてくることができてよかったと思った。
ロープウェイで函館山に。
暗くなっていく函館の街の光景を見せたくて。
2人でしばらく眺めていた。
母娘で、黙ってこの明かりを眺める時間があってもいいんじゃないかと思う。
人生のあるひととき。
翌朝も気持ちよく晴れた。
朝ご飯もおいしくいただけた。
朝は、母のほうが食欲旺盛。
雲の晴れ間から、ときどき本州が見える。
海峡 というのは、気持ちがざわざわとする。なぜか…
母も海のかなたをじっと見つめていた。
大昔、車で下北半島の大間に行ったことがある。
その日も冬の快晴の日で、岬に立つと北海道がとても近くに見えた。
もし北海道にシーツが干してあったら、小さな白い点でこちらに見えるのではないかと思えるくらい、
北海道は近かった。
私は泳げないけれど、泳げる人なら泳いで行ってみたい、と思うのではないだろうか。
太古、本州の岸と、北海道の岸で、
丸木舟を漕いで、双方で対岸の陸地を目指したのかもしれない。
そんな近い陸の間にある、海峡なのだ。
母は、いつまでもじっと見ていた。
帰ってからテレビで函館山の夜景が映ると、
「ああ、あのとき、本当にきれいだったわね」と思うんだそうである。
「どこも本当に一生の思い出」 だそうである。
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