(2008年8月10日 2人泊 @20,250円)
恒例の仕事が終わってやっと温泉に行けるかと思うと
暑さも最高潮のお盆前。
母をしばらく連れっていっていないし、近くてお食事重視のところに。
5部屋だけの、こぢんまりした湯河原のお宿。
外は蝉しぐれ。
暑いので窓は開けない。
湯河原は都心よりいくぶん涼しいとはいえ、東北の山の中の空気とはやっぱり違うから
開放感はそれなりではあるが。
緑の連なりの中に、景観をそぐ、リゾートマンションみたいのが建っている。
仕方ないよね~ しかし邪魔。
お部屋はシンプルで落ち着いている。
広い窓のそばの椅子・テーブルが使いやすい。
テーブルでお迎え茶。
洗面・トイレもこぎれい。
お風呂は1階。
畳敷きの通路も気持ちよい。
内湯のお湯を露天に逃がしているようである。
無色透明、
ああ、湯河原のお湯だな、と思う。
お湯の感じはとても良かった。
この暑い時季、いくら露天の景色がよくても、熱い酸性の濁り湯なんかは、私にはちょっと無理。
露天はぬるめ、山の風景が見える。
立ち上がると、眼下に湯河原の街が見える。
うらうら漂うのには、ちょうどいいお風呂だった。
一番で入ったので誰もいなかったが、頼めば貸し切りにしてくれるとのこと。
湯あがりにホッと一息ついて、散歩。
今回は控えたが、
周囲には歩くのによさそうな道があり、季節がよければ歩きたいと思った。
さてさて、お食事である。
「お食事の評判がいいのよ」と母に言っておいたので、
楽しみにしているようである。
外はまだ明るい。
6時に仲居さんが準備をしてくださる。
<前菜> 烏賊の塩辛 鳥団子みたらし串 松茸ひたし(えっ?! 松茸?)
金時芋甘煮 高麗蒟蒻 山桃 など。
<先付け> みづき豆腐。
お燗で1合。
<お椀代わり> 松茸土瓶蒸し 鱧 海老 三つ葉など。
松茸嬉しいけどね~
ちょっと「はしり」すぎ。
このへんの季節感は微妙で、かつたいへん大事だと思う。
「はしり」すぎ、許容とすべきか否か。
私は「はしり」は「はしり」の時季を好む。
それはともかく、松茸さん、お・ひ・さ・し・ぶ・り・ね~!
<お造り> 鮪 槍イカ 赤貝 ぼたん海老など。
相模湾の幸。母と顔を見合せて
「まあ、よさそうね~!」「うん、当たりだね~!」
2人で大喜び。
鮪もギタギタのトロではなく、私にはこのくらいがちょうど良い。
そういった意味でも、おいしいお造りだった。
<焼物> 鱸磯香焼き 酢蓮 エシャロット。
<凌ぎ> 冷やし粥 梅肉 小メロン。
<煮物> 枝豆・湯葉玉子蒸し 雲丹 鮑 オクラ 山葵餡かけ。
雲丹!雲丹!!
<中皿> ローストビーフ 温野菜添え。
<酢の物> 紅鱒 長芋 胡瓜 辛子酢味噌。
<香の物> 5種盛り合わせ。
漬物もおいしいく、大事なこの部分で気を抜いていない。
<水菓子> ゼリーの中にフルーツ。
西瓜だよ~ん。
たいへんおいしくいただきました。
荒巻料理長、ご馳走様でした~
食後「『篤姫』観ていい?」という母をおいて、1人でお風呂に。湯河原の街の灯が見える露天でのんびりと。
風がまったくなく、明日の暑さが思いやられる。
朝食は、朝の日差しがまぶしい食事処で。
少しずつ色々あって楽しめる。
私の好きな鯵の干物も、小ぶり、甘塩で焼きすぎておらずおいしい。
お米は吟味されていて、シラスと大根おろしも、山葵漬けも、イカのお刺身も、いけてました~。
「いや~ うまかったね~」
「ほんと、おいしかったわ。暑くても連れてきてもらってよかった」
母も満足満足、でなにより。
さてね、日差しが照りつける前に…
奮発して、快速アクティー・グリーン車ですっ飛んで帰らないとね!!
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